父のギャンブル依存で家庭崩壊しそうになった話

両親共に独身時代はパチンコが趣味だったらしく、母は出産を機に一切のギャンブルをやめたが父はやめる事が出来ず家族に内緒で仕事終わりにパチンコへ寄っていた。
その事に家族が気付いたのは私が中学生の時だった。父が夜遅くになっても帰ってこず、連絡も繋がらない。心配した母が警察に相談しますと父にメールを送ると、数分もしないうちに「実は借金が650万ほどあり、家族に合わせる顔がない。保険金で支払いをしてほしい」と返事がきた。
突然のカミングアウトに母は顔面蒼白、もう寝ようとしていた私は震える母を見て異変に気付き、そして父からきたメールの内容を知った。
「とにかく一旦帰ってきてほしい、一緒にどうするか考えよう」と、私と母で父を刺激しないような言葉を考えメールを送った。父から返事はなかったが、それから数時間後に父は帰ってきた。別人のようにどす黒い顔で、髪はボサボサ、生気の感じられない表情をしていた事を覚えている。
「消費者金融に650万円ほど借金をしてしまった。パチンコに勝ったお金で返済をしていたが最近負けてばかりで返済が思うようにいかず、気が付いたら利息がどんどん膨れ隠しきれない数字になっていた。本当に申し訳ない」そう謝る父の体はいつもの数倍も小さく見えた。
母は資産のある親戚に連絡を取り、650万円を借りてまずは消費者金融に一括返済した。利息があると元金が減らず父の収入だけでは返済の目処が立たなかったからだ。それでも親戚に借りた650万円を返していくために、専業主婦だった母はフルタイムで働くようになった。父も掛け持ちで仕事をするようになり、一人っ子だった私は家に帰っても一人だったため夜遅くまで遊び歩くようになった。
あれから数年立ち、今は親戚への借金の返済は完了している。ただ母は父のことは一生信頼出来ないと言っているし、私も寂しく過ごした日々のことを忘れることは出来ない。あの時親戚がお金を貸してくれなければ利息で膨れ上がった借金はきっと今でも返済しきれずにいただろう。
借金はお金を失うだけでなく、身近な人の信頼を失ったり貴重な時間を奪うことになる。もう少し早くに気付いて借金する前にギャンブルをやめられていたら父と母の関係や現在の状況も大きく違っていたと思うとやるせない気持ちになるが、反面教師として私は借金はせず身の丈にあった生活をしていきたいと思う。

福岡の弁護士による借金問題相談

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