大学を卒業し、社会人になった私は、ある日弟から「会社を辞めることになったから、しばらく生活費を貸してほしい」と頼まれました。弟は昔から浪費癖があり、過去にも何度かお金を貸したことがありましたが、いつもきちんと返済してくれていたので、今回も快く100万円を貸すことにしました。
しかし、約束していた返済期日になっても、弟から何の連絡もありません。何度か催促の電話をしても、「今、お金がない」というばかりでした。私も最初は焦っていましたが、弟の性格から考えて、すぐに返済してくれるだろうと楽観視していました。
ところが、半年が過ぎても、一年が過ぎても、弟から返済の兆しはありませんでした。私は、このままではいけないと思い、弁護士に相談することにしました。弁護士からは、「口約束ではなく、きちんと借用書を作成しておくべきだった」と注意されました。そこで、弁護士のアドバイスに従い、弟に改めて借用書を作成し、内容証明郵便で弟に送付しました。しかし、弟からは何の返事もなく、事態は悪化するばかりでした。
苦渋の決断でしたが、仕方がなく、私は裁判を起こす決意をしました。裁判の準備は想像以上に大変でしたが、弁護士のサポートもあり、なんとか訴訟を進めることができました。裁判では、弟が借金をしていることを認める一方、「返すお金がない」と主張してきました。裁判は長期化する可能性も考えられましたが、最終的には勝訴し、弟が分割で返済することになりました。全額を回収できる見込みは低いものの、少しでもお金を取り戻せることになりほっとした一方で、今後の弟の生活がどうなるのか非常に心配になりました。